ぼくのかんがえた最強ゆめにっき

ゆめにっきだから途中で終わるよ。ゆめにっきだから、うろ覚えなところはあるよ。そうなったら勝手に保管して自作小説みたいになっちゃうよ。忘れないうちに書いておくことを目的にしているから誤字脱字がすごいと思うよ、もろもろゴメンネ。

7.2に見た夢

気がついたら私は街を歩いていた。目的地はあったがそれが自宅なのかどこか別の場所なのかはわからない。見慣れた街だが歩くのは初めてのようだった。わたしは、バス停で足を止め、バスの到着を待った。到着が早かったのでまだ列は短かった。炭鉱やスーツ姿の男女が入り乱れている。とても不思議な光景だった。私の後ろにも列が伸び始めバス停をはみでた頃、坂道を自転車を漕いで登ってくる女性の姿が見えた。バスの牽引自転車だ。どういう原理かわからないが、この街でバスといえば自転車牽引型のバスであった。

バス停へ停車し、自転車から女性乗務員が降りると何かを操作し、バスの昇降口が開いた

。女性乗務員は降車客の降車対応ーー主に乗車賃の徴収ーーをし始めた。私の列が動き出し

次々とばすにすいこまれていった。私は初めて乗るので前の人の乗り方を注意深く観察しながら広い昇降口を通ってバスへ乗車した。金は後払いらしいのでまずは空席を探し、そこに腰を落ち着かせた。しばらくして行列がなくなると昇降口の大きな扉が閉じ、女性乗務員は汗を一拭きするとまた自転車にまたがりバスは出発した。

私は窓の外へ視線を移した。懐かしい街、心落ち着き、だけど同時に気まずさのようなものを抱えていた。私が何をしでかしたとか、誰に会いたくないとか、そういったような感情はあれど、覚えはなかった。そういう自分の心情を観察していると商店街のアーケードが見えた。古めかしい雰囲気だが汚くはなく、賑やかな様子だった。バスはアーケードの中へ入るわけではなく、平行な道路をいく。わたしは、どこかそわそわした感情に気づいた。

バスが停車し、また客が乗り込んできた。見知った顔を見たとたん、私はいてもたってもいられず急いで降車した。幸い、昇降口は広いので、乗り込む客と降りる客がすれ違うほどではなく事なきを得た。

気づいたら、商店街を歩いていた。汗ばむほど急いだらしく、そもそも乗務員に正しい乗車賃を払ったのかさえ定かではなかった。人混みに揉まれ、いつのまにか大きな屋敷のちかくまできてしまった。鉄柵がどこまでもつづき、柵の内側は綺麗な洋風の庭園で緑が青々としていた。目的地をわすれてしまい、とぼとぼと柵をたどっていると別のバス停へ着いてしまった。ちょうどバスが止まっていた。人がまばらにおりている。ああ、と思った時には遅かった。また見知った顔だ。だが、今度は心臓はドキドキせず、ただ嬉々とした感じだった。

彼女と軽く挨拶と、近況を話しながら歩いていると、人だかりの近くまでついた。彼女は門の鍵を開け、鉄柵の中へと入っていった。私は彼女に招かれ、一緒に門の中へ入っていった。

どこか心が落ち着かなくなった。人だかりは、とくに何かいうわけでもなく、ただ私と彼女を見守っていた。彼女の呼ぶ声に視線を向けると、彼女は庭園の中にもう入っていた。小走りで追いつくと、彼女はぽつりぽつりと事情を教えてくれた。

「お父さんが大事な発表をするの、私にも参加してほしいって言ってて。だけど一人じゃ心もとないから一緒にいてくれない?久しぶりだし、頼りになるし。お願い、聞いてくれるよね?」

私の返事など待たずに彼女に腕を引っ張られ庭園奥へ奥へと連れていかれた。ええい、どうにでもなれと私は彼女の歩みのスピードに合わせて歩いた。

しばらく他愛もない会話を続けーーけれど父親の話は全くせずーー、気づくと庭園に囲まれた広場のような場所に出た静かな噴水が中央にあり、広場の向こうには屋敷へ続くゆるやかな階段みえる。彼女の様子を見るにここが目的地らしかった。ばつが悪そうな彼女は、私の腰のものを見ると一言、頼んだよ、と静かに言った。頼もしいとはそういうことか!と私は間抜けな顔をした事だろう。

彼女はにこりと笑ってから屋敷へ消えていった。私は広場の隅、屋敷から一番遠い場所で待つことにした。噴水を眺めながら、自分の記憶を思い出そうとしたが、もやがかかったようで何も思い出せることはなかった。自分の持ち物を確認した。小さなカバンの中身は財布と携帯のみ。腰には私の足丈くらいの剣が刺さっている。握ってみると、自分の手にフィットする。なるほど、これは私の持ち物だな。少し素振りしてみたく思ったが周りを見渡せば人が増えていた。帯刀しているものは珍しい時世だ、私のこの見た目だけでも目立つのだ素振りはやめておこう。

もうしばらくすると、ざわついていた広場が静かになった。屋敷の階段の上に人が現れ

何かを話し出す素振りだった。彼女の父だとわかった。彼女の父が話し出すと、私は発表の内容もそこそこに周りを警戒していた。彼女は私に何かをお願いしていた。スピーチの内容もよくわからないが何かロクでもないことが起きることを彼女は予見し、私に”お願い”をした。彼女のことは詳しく覚えていないが、好感を持っていた。彼女のために働こうそういう程度の覚悟だ。

「ーーなので、今後XXXXは廃止し、我々XXXX家によるXXXXXを提供することとなる」

会場がどよめいた。スピーチはその後簡単な締めの言葉で終わるが広場の聴講者たちからは怒声や罵声と言った叫びが上がっていた。私は身構えた。殺気に似た体がこわばるような気配が確かにあった。剣に手をかけ気配の主を探すために怒号の中広をばを少し歩いた。一度でも命かけた戦をした人でなければこんな気配を発することは不可能だ。

わたしは全身に気を集中させ、何が起きても良いように備えた。

 

 

 

というところで目が覚めましたとさ、ちゃんちゃん

2.22に見た夢

私は勇者だった。形を変える剣を持ち、魔物の軍団と戦う直前だった。

それでも十分に力を蓄えた私には自信があった。そして、迫り来る魔王の軍団を前に仲間と作戦を話していた。なにやら参謀役のメガネの魔法使いが色々と提案をしていたが、私は話をほとんど聞いていなかった。魔法使いの探知能力により図面には魔王軍が淡い赤色の点や青色の点で光っていた。魔王軍は雑魚である小さな点が大多数で、その中心に魔王を示す赤い大きな点1つだった。こいつを倒すという強い意志を自分の中に確認し他その時、魔王の点が強く光り複数に分裂した。魔王を示す大きな光を中心に魔王の半分くらいの大きさの光が魔王を囲うように移動した。その数9つ。仲間の誰かが「幹部ーー」と絶望色の強い声音で漏らした。なるほど、魔王が幹部を召喚したのか。私は自分のうちに眠る暴力の衝動を確かに感じていた。動悸がし始め、武者震いを隠せなくなっていた。図面から視線をあげると、地平線が揺らいでいた。遠方に魔王軍の先鋒がもう見えているではないか。走り出したい欲が私に武器を取らせた。仲間の聖職者が声をかけるが、生返事を返し「いこう」と私は言った。魔法使いの悲鳴にも似た引き止める言葉があったが、無視してわたしは自分の装備を整えていた。バーサク状態にでもかかっているかのように私はもうどう剣を振り下ろすことばかり考えていた。渋々準備をしていた仲間たちを見渡し、「私が先陣を切って、魔王まで行く。他は任せた、私にはそれだけだから」と言い放った。自分に能力強化とリジェネをかけると首をコキコキと鳴らし、歩き出した。仲間はついてきているだろうか。腕を大きく回し肩をほぐすと少し小走りになった。遠くの魔王軍の中で大きな爆発が見えた。仲間の誰かが道を作ってくれたのか。私は剣を抜き、強く地面を蹴り走り出す。魔王の元へ。私の意志を剣が汲み長い、大きな刀の形状になった。重さはない。もう敵は目の前だ。仲間の作ってくれた道を可能な限りの早さで走った。数点いる雑魚を刀でなぎらはい切り込んでいく。雑魚の壁に突き当たると、私は刀に力を込めた。刀が蒼炎を纏うと私は歩を止めずに目の前を薙いだ。空間が裂けると目の前の雑魚の壁が叫びをあげて煙とかしていった。

そうして雑魚を片付けながら魔王の姿が目に入る場所まで行くと、見上げるほどの魔王の大きさに息を飲んだ。冷や汗が流れ、固唾を飲んだ自分に気がついた。しかしどうしてか、口元の笑みは大きく私の顔を歪めていた。少し驚いて笑みを消そうと思ったが消えない。消せなかったのだ。そんなことに気を散らしている場合ではない、私は軽く息を整えると少し詠唱し、空高く飛び上がった。ここなら魔王がよく見える。今度は長い詠唱をする。私は攻撃してくる羽の生えた雑魚を1つまた1つと斬り捨てながら、歌のように詠唱を続けた。途中魔王側から魔法攻撃があったが、仲間の誰かが対魔法防御壁を張っていくれたため私自身は指一本動かさなかった。詠唱を終えると手のひらほどの小さな虹色の光を放物線を描くように放った。ゆっくりと液体のように揺れながらゆっくりと落ちていく光がわたしの足元の高さで止まると、そこからさらに小さな光が2つ4つと分かれていった。私は仲間の位置を確認しそこを避けてその光を操った。魔王の近くまで行くと少しは硬い敵が集まっていた、それを片付けようと思ったのだ。分裂させた光をそこへ落としていく、途端にそこが大きな爆炎で包まれる。後に残るのは魔物の断末と消えた魔物の煙だけ。そうして魔王までの道をさらに整えると、放った虹色の光をそのまま魔王の方へと飛ばした。もちろん、これが効くとは思えなかったが、いい目くらましにはなるだろうと思った。

魔王の目前まで寒さを感じるほどの早さで飛んでいくと、わたしの手元の刀はわたしの身の丈以上の大剣と化していた。もちろん重量は感じない。建物十数階の高さはあろうかという巨身を前に剣を低い位置に持ち直すと、わたしは渾身の力で大地を蹴り、魔王の足元から斬りかかろうとした。実際、剣に手応えはあった。しかし、それは幹部の幻覚であったようで、私は眉間にシワがよるのがわかった。舌打ちを一つすると、私に近い3対の巨体の幹部の首を跳ね上げた。と思う。確認などしなかった、そのまま魔王へと剣を振り上げ飛びかかった。攻撃は何かの魔法で防御され、私は空中で見えない壁に剣を反発させられ、それを必死に切り込もうとしていた。空中で静止した私の剣と見えない壁が火花をあげ、ギリギリと金物のぶつかり合う音が響く。魔王はにっこり目を細めると、なんだそんなものかと笑っているように見えた。「お前はその程度だ、だから仲間が死んでいく」声ではなかった。脳に直接語りかけられ、虫酸が走った。「勝手に入ってくるんじゃねえ」そういい、剣を強く壁に打ち付け跳ね返されたその反動を利用し体を回転させ、後方へと飛ぶ。その時後ろに見えた惨劇は、想像の遥か上をいっていた。

幹部なんかじゃなかった、幹部ではなかったんだ。そもそも魔王の幹部は私たちが倒してきたはずだった。幹部と思い込んでいた魔物は、そもそもが魔王の分身だった。今は私の仲間の聖職者、魔法使いなどそれぞれ捕らえられてしまっている。片足を乗せられ今にでも潰されそうな者、今にでも握りつぶされそうな者、すでに意識がなくケタケタと魔王に笑われている者、必死で詠唱するも魔王が遊ぶように良いタイミングで邪魔されている者ーー。それは、壊滅的だった。

「お前一人だけだ、私と戦える力を持つものは。なぜ、このような雑魚を連れて歩く?」魔王はまた声を響かせていた。うるさい。「こいつらが、お前を弱くしている。お前の邪魔のはずだ」ととても甘く、甘く囁く。うるさううるさい。

私は、魔法使いの元へと走った。魔法使いが唱えているのは転移魔法だ。おそらく負傷者を連れて脱出しようと試みているのだろう、現状を打破するにはとにかく仲間を安全な場所に。

魔法使いを襲っている魔王の足を切断しにかかった。剣は魔王の体へ刺さった。私はそのまま魔王の背後へと剣を持ち走り去ろうとした。

あ、と思った瞬間私は宙を舞っていた。体を回しバランスを取ろうとしたが、なぜか体はうまく動かなかった。くるくると回る視界からみえた腕をあげた魔王を見て、自分が飛ばされたことがわかった。自分の手には剣がにぎられていないこともわかった。

そして魔王が再び魔法使いへ攻撃を加えようとしていたため、私はあせって詠唱を

し守ろうと思ったが、声の代わりに湿った咳が出た。それでも省略詠唱でなんとか魔法使いを対物障壁でなんとか攻撃を凌いだが、魔王は連打に移った。その巨体から放たれる一撃一打で障壁がいつまで持つかわからない。

心で剣を呼ぶ。剣はどこからか飛んできて、私の手に収まった。渾身の力を振り絞って体をねじって自身の回転を相殺した、私は落下していっていた。どの魔王かわからないが魔法が多数飛んできていた、そんなもの。剣で空を薙ぐ。生じた衝撃波が魔法と相殺し合う、数が多いので全ては消せない。こちらも魔法で火球を飛ばし相手の魔法を消し去る。

スーパーヒーロー着地のようにクレーターを作り着地すると、再び魔法使いの方へと走り出した。だいぶ話されてしまった。障壁はまだあるのか?他の仲間は無事か?私の力だけでも魔王を倒せるか?あと何体いる?いろいろ不安が脳裏をよぎる。

障壁はなかった、魔法使いも倒れているようだった。意識はあるのか?息はあるのか?私にはわからない。

とっさに瞬間移動の詠唱を唱え、魔法使いを抱き上げ後退した。詠唱を続けながら後退を続けていた。魔王に、背を向けていたのだ。

「そうやって逃げればいい、何かを理由に、また逃げればいい」声が聞こえた気がした。本当に聞こえたのかはわからなかった。

またもや衝撃、地面に強くぶつけられ、なにやら下腹部が熱く感じた。急いで立ち上がり魔法使いをまた抱えた。再び詠唱を始め走り出した。視界に聖職者がうつった。頭が働かない。どうやってかわからないが、気づいたら2人を担いでいた。

走って、避けて、腕を動かし剣を振って、カスカスの声でなんとか詠唱を続けた。他の仲間はどうなったのだろう?と思いながら、詠唱が終わった。光の粒子になっていく体を確認して、意識が消えた。

 

気づいたら居酒屋の、一番奥の席で、知らない中年と飲んでいた。

また逃げたのか。 コクリ

怖かったのか。 コクリ

後悔してるのか。 コクリ

お前が悪いのか。 ……。

仲間が悪いのか。 ……。

繰り返すのか。 ……。

戻らないのか。 ……。

まあ、飲め。と差し出された飲み物はウーロン茶だった。私は一口飲むと、席を立った。

居酒屋を出ると、**自分の幼少期に住んでいた**家だった。目の前の河原に降りて、川を眺めた。前日は雨だったのか、茶色く濁った水量の多い川をぼうっと見た。ゆっくりと川べりを歩いた。足が滑って、川へ落ちた。溺れることはない深さだったが、自暴自棄になっていたのか、体を起こす面倒さを感じていた。実際、体を起こさずにそのまま意識を手放した。

 

目がさめると、激しい動悸と乱れた呼吸に苦しさを感じた。身体中の痛み。遠くで魔法使いの罵詈雑言。なだめている聖職者の声、私のぼやける視界もあって頭を抱えた。ひどい喉の渇きを感じて、水、と声を出そうとしたが掠れたうめき声しか出なかった。

 

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という感じだったと思う。